むつき庵設立10周年記念公開企画『老いを支える技法』〜第四回むつき庵はいせつケア実践報告会
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平成26年3月、むつき庵の設立10周年を記念して、公開企画『老いを支える技法』を、立命館大学朱雀キャンパス(京都市)で開くことができました。年に一度の実践報告会も併催し、介護にかかわる皆さんの情熱あふれる場となりました。共催は立命館大学生存学研究センター。

16日(2日目)、共催者代表として登壇された立命館大学大学院先端総合学術研究科の天田城介准教授の言葉をご紹介します。

昨日よりご参加されている方、本日も引き続きよろしくお願いいたします。

昨日ご挨拶させていただいたことですが、我々社会学生存学研究センターがなぜむつき庵さんの10周年記念に協賛させていただいたのかという経緯につきましては昨日お話させていただきました。

ごく簡単に言いますと、むつき庵さんは2003年5月に設立されました。その後すぐ、私と本日登壇なされる春日キスヨ先生、昨日登壇された鷲田キヨカズさん、山田尋志さん、西川勝さんらで手弁当での研究会を立ち上げ、ともに歩みながら今日を迎えたのです。その歴史的時間の経過の中でこのような共催の形をとらせていただいたのです。

むつき庵さんがなぜ10年続いたのか、続けることができたのか。

ということについて、昨日の皆様のご様子、実践報告オムツのファッションショー、懇親会を見させていただきながら、私の感想を述べさせていただきたいと思います。

4点あります。

 

一つ目、皆さんが楽しまれていること。ともすれば暗くなりがちな排泄ケアを皆さんはとても生き生きと、きらきらした目で楽しく語られている。

そして誰が主役、中心ということではなく、懇親会の場では、楽しく踊っている。お酒を飲む。そうした方を、少し離れた場所からにこやかに見守っている人がいる。あるいは皆が写真を撮ったり。ひとりひとりの楽しみ方には個性はあれど、楽しみながら参加なさっている。そして、ひとりひとりがむつき庵にコミットしている。

むつき庵さんの10年を支えてこられた。スタッフさんのご尽力はもちろんですが、参加されている多くの方々によってむつき庵さんの10年はあるのかなと思った。これが1点目。

 

2点目ですが、にこやかになさりながらも、ひとりひとりが志を持って集まっていること。

何人かの方と懇親会の場で立ち話をさせていただきました。介護士、看護師そのほかの専門職として老いを支えてこられた方。そして、家族介護で老いを支えている方。立場も状況も、ひとりひとりの余儀なくされている困難な状況。まったく違うのですが、しかし皆さんは目の前の一人をどうやったら支えられるのか。と真剣に取り組んでおられる。高い志を胸に保ちながら、むつき庵さんとつながっている。

そんな風に感じました。高い志を一時持つのはたやすいことです。でも、その高い志を維持するのはとても難しいことです。その高い志を持ち続けてむつき庵さんとつながってこられた。これがむつき庵さんの10年を支えた第二の点だと思います。

 

3点目は、ともすれば、ある中心になる方がいて、その方が老いを支える技法を皆様に教える。という形が、この領域、この業界ではとられがちです。立派な講演者の先生がいて、その方がこんな風にすると、老いを支えられますよ。こんな風にすると、劇的にケアが変わりますよ。と言う。

けれど、昨日の実践報告を聞きながら、そうではないと思いました。もちろん、むつき庵のメインスタッフの皆さんが、皆さんを支えていることもたくさんありますし、皆さんがくじけそうなときにむつき庵さんが大きな柱になったことは多々あるんだろうと思います。それ以上に、語弊があるかもしれませんが、参加されている皆さんが、支えているむつき庵さんを支えている。という構図が同時にあると思います。

支えられている側が、実はかげながら支えているという構図こそが、むつき庵さんの10年を支えてきたのだと、私は昨日、強く感じました。私たち大学の人間が忘れがちなことを教えていただいたのだと感じています。

 

最後になりますが、第4は、ここにおられるむつき庵さん、皆さんは、人が気に留めにくい部分に気配りができる人たちだということです。昨日参加された方は、鷲田さんの話を聞かれたと思います。

上の口は、食べる、しゃべる、歌う、愛撫する、というたくさんの機能を持っているがゆえに、その人が困難な状況におかれたとき、食べれなくなる、しゃべれなくなる、愛撫できなくなる。

まさに人の変調は口に現れる。裏を返せば誰かがしゃべれなくなったとき、話せなくなったときなど、あれ?この人、何かあったのではないか。と気づく。それに比べて下の口、すなわち排泄は、便が出ない、便通が良くない、便に異変が起きた。こういうことは気にとめてもらえない。そういう部位です。

そうした、なかなか人が気にとめない部位だからこそ、その人、人間ひとりひとりを丁寧に見ていく。その実践こそがむつき庵さんの10年を支えてきたし、そんな人が見ようとしない部分を見ようとしてきた皆さんがむつき庵さんを支えてきたのかなあと思います。

これ以外にもむつき庵さんの10年を支えてきた理由はあるのだと思うのですが、続けてきたということがポイント。一言で言うと、丁寧なお付き合いを続けてきた。これに尽きるのでしょう。これまでの10年、これからの10年、20年、30年を支えていくのだと確信した1日でした。

本日も、むつき庵さんの10年を共有しながら皆さんと大切な時間を過ごしたいと思います。

最後となりましたが、この国における老いを支える技法が、今後ますます発展することを祈念して主催者からの挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

1日目(3月15日)

09:30〜10:00  開会のあいさつ

浜田きよ子

株式会社はいせつ総合研究所 所長 浜田きよ子

天田城介氏

立命館大学大学院先端総合学術研究科
                   准教授 天田城介氏

10:05〜10:18

報告 1 「伝えたい排泄ケア」

 

発表者: 小谷 紀代子さん・紙透 美江子さん (社会福祉法人正和会 まきの苑)

 

※ ひとりひとりを支えるはいせつケア実践優秀賞を受賞されました。

小谷紀代子さん・紙透美江子さん

10:22〜10:35

 

報告 2 「居場所」「出番」「役割」で尿失禁が少なくなった祖母

 

発表者: 赤西 恵子さん 介護家族

 

※ こんな場があったら良いな。つながる居場所素敵で賞を受賞されました。

赤西恵子さん

10:39〜10:52

 

報告 3  「O氏の想いが理解できてわかったこと」

 

発表者: 大山 明美さん (クサベ在宅サービス)

 

※ その人らしい暮らしを支えるネットワーク創造賞を受賞されました。

大山明美さん

11:00〜12:00

 

講演 「温泉療法に学ぶ入浴ケア」

講師: 市川 晋一氏

(泌尿器科医・秋田県仙北市西明寺診療所 所長 

日本温泉気候物理医学会認定温泉療法医)

市川晋一氏

10:22〜10:35

 

報告 4 「おむつフィッターとしての活動報告 〜父の介護から学びえたこと〜」

 

発表者: 渡邉 ひろ子さん (三重県 市立四日市病院)

 

※ 想いに寄り添うケアのかたち豊かで賞を受賞されました。

渡邊ひろ子さん

13:20〜13:33

 

報告 5  「委員会としての活動と現場での取り組み」

 

発表者: 黄倉 ひとみさん・和田 順子さん (郡上市民病院)

 

※ はいせつケア大賞・特別賞・はいせつケア委員会活動実践優秀賞を受賞されました。

 

黄倉ひとみさん・和田順子さん

13:37〜13:50

 

報告 6  「最後のおむつ交換 〜人生のラストを見届けて〜」

 

発表者: 森山 ひろみさん (ミニむつき庵パンノリーノ)

 

※ はいせつケア大賞を受賞されました。

森山ひろみさんのはいせつケア大賞受賞発表は下記に掲載しています。

 

森山ひろみさん

13:54〜14:07

 

報告 7  「排泄ケア見直しからケアの質の改善へ

〜患者さんの立場に立った看護・介護とは何かを考える〜」

 

発表者: 平 八重子さん・高山 直美さん (JR九州病院 医療療養病棟 東4階病棟)

 

※ 個別ケアへの思いをはぐくむ教育実践奨励賞を受賞されました。

平八重子さん・高山直美さん

14:11〜14:24

 

報告 8  「ハンセン病療養所から発信! おむつの達人になろう!! Vol.1」

 

発表者: 原 絹子さん (国立療養所邑久光明園 老人センター)

 

※ はいせつケア大賞・特別賞・地域の人も学ぼう、ここに来てみよう、そんな施設は素敵で賞を受賞されました。

原絹子さん

14:40〜15:20

 

表彰式

「はいせつケア大賞」 「はいせつケア特別賞」「各賞」を授与

はいせつケア大賞ほか授賞式

15:20〜16:20

 

講演 「からだの入口と出口」


講師 鷲田 清一氏 (哲学者・大谷大学教授、せんだいメディアテーク館長、前大阪大学総長)

鷲田清一氏

16:30〜17:00

「2014 おむつのファッションショー」

出演:おむつフィッターの皆さん
★はきたいおむつのコレクション

★さまざまなおむつ類のコレクション

はきたいおむつのコレクション1

はきたいおむつのコレクション2

はきたいおむつのコレクション3

はきたいおむつのコレクション4

はきたいおむつのコレクション5

はきたいおむつのコレクション6

はきたいおむつのコレクション7

はきたいおむつのコレクション8

はきたいおむつのコレクション9

はきたいおむつのコレクション10

はきたいおむつのコレクション11

おむつのファッションショー1

おむつのファッションショー2

おむつのファッションショー3

おむつのファッションショー4

おむつのファッションショー5

おむつのファッションショー6

おむつのファッションショー7

おむつのファッションショー8

おむつのファッションショー9

おむつのファッションショー10

おむつのファッションショー11

おむつのファッションショー13


2日目(3月16日)

9:30〜10:00 開会のあいさつ

立命館大学大学院先端総合学術研究科 准教授
天田城介 氏

株式会社はいせつ総合研究所 むつき庵 代表
浜田 きよ子

10:00〜11:00

 

講演

「昭和生まれ世代の介護問題…家族介護の限界点」 

講師

春日 キスヨ氏(臨床社会学者、高齢社会をよくする女性の会・広島 代表)

春日キスヨ氏

11:00〜12:00

 

講演 「住み慣れた自宅や地域で最期を…」

 

講師 吉宗 誠氏(合同会社 有歩道 統括管理者)

吉宗誠氏

13:00〜15:50

 

パネルディスカッション 「地域で老いを支える」

パネリスト 春日 キスヨ氏
パネリスト 吉宗 誠氏
パネリスト 山田 尋志氏
パネリスト 浜田 きよ子


司   会 天田城介氏

 

※途中 10分間の休憩があります

パネルディスカション

ボランティアスタッフの皆さん(一部)と、会場の様子(一部)
おむつフィッターボランティアさん おむつフィッターボランティアさん

おむつフィッターボランティアさん

おむつフィッターボランティアさん

おむつフィッターボランティアさん

おむつフィッターボランティアさん

おむつフィッターボランティアさん

おむつフィッターボランティアさん

おむつフィッターボランティアさん

おむつフィッターボランティアさん

おむつフィッターボランティアさん

おむつフィッターボランティアさん

おむつフィッターボランティアさん

おむつフィッターボランティアさん

おむつフィッターボランティアさん

おむつフィッターボランティアさん

おむつフィッターボランティアさん

おむつフィッターボランティアさん

おむつフィッターボランティアさん

おむつフィッターボランティアさん

おむつフィッターボランティアさん

おむつフィッターボランティアさん

ボランティアスタッフの皆さん1

ボランティアスタッフの皆さん2

ボランティアスタッフの皆さん3

ボランティアスタッフの皆さん4

ボランティアスタッフの皆さん5

ボランティアスタッフの皆さん6

ボランティアスタッフの皆さん7

ボランティアスタッフの皆さん8

ボランティアスタッフの皆さん9

ボランティアスタッフの皆さん10

ボランティアスタッフの皆さん10

天田城介氏と浜田きよ子

 

森山ひろみさんの『第四回むつき庵はいせつケア大賞』受賞報告

  「最後のおむつ交換〜人生のラストを見届けて〜」


  森山ひろみさん

 

祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり

沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす

おごれる人も久しからず  ただ春の世の夢のごとし

たけき者も遂には滅びぬ  ひとえに風の前の塵に同じ

 

沙羅双樹ってご存知ですか? 夏椿とも呼ばれていて私のすごく好きな花です。

昨年ターミナルケアを体験して

沙羅双樹を思い浮かんだのです。

 

死生観も考えさせられました。

死を準備する・してあげることの大切さ人間の儚さを実感しました。

死を向き合い、寄り添った終末期の時間を大切にしてあげたい。

ほんの短い時間ですが…。

ギリシア語には「時間」を意味する言葉が二つあるのをご存じでしょうか?
年・月・日・分・秒のように、時計で計ることのできる量的・物理的な時間を「クロノス」と言います。
それに対して、一度だけで二度と訪れない決定的な瞬間、質的な時間を「カイロス」と言い表します。「死」を意識することにより、いままで漠然と送っていた時間を、かけがえのない一度限りの機会としてとらえ直す。 そうすれば、いまよりもっと一瞬一瞬を大切にして生きることができるようになります。

 

今日という1日

「私達が何気なく生きている今日一日は、昨日亡くなった方が、切実に生きたいと思った1日である。」
笑い療法士で学びました。

「おじいちゃんの1日は、ひろみの1年だよ!」祖父から学び数年前から伝えてたこと。時間の大切さです。

 

何故そう思うのか?

私は、9年前、ある病気にかかりました。辛かったです。動けなくなるかもしれないと、死をも感じました。

心と身体はボロボロになりました。1年間の闘病生活によって、その中で、何が一番大切なのか?を知ることで、また、社会に復帰しました。だからこそ、今を生きる時間の大切さ、看取りの大切さを伝えたいのです。

 

老いるとは、看取るとは…。

昨年、数名の方を看取る機会がありました。人間の最後のステージです。

この貴重な体験の中で、大切なものを頂きましたし、儚さも感じています。

出会った頃は独歩、次第に車椅子から寝たきりに。食事が摂れなくなってから、人は、こんなにも心と身体の変化が早いこと。

私は、食事が摂れなくなってからの短期間のケアについて感じたことを伝えていきます。

 

まず、食事が摂れなくなりました。

刻み食でとろみをつけて召し上がっていました。しかし、むせて食べれません。

そして、ペースト状になり、多少は嚥下は良かったですが、しばらくすると、呑み込めません。この時位から、起き上がれなくなりました。ベット上で、嗜好のもの、最後はアイスクリームや氷を含んでました。
一口、二口で、「もういらないよ。ありがとう。」って一日一日、痩せていくのが分かりました。

 

最後まで側にいました。

ずっとはいられませんでしたが、側にいました。

家族ではないけれど、家族のように接していました。視力は少しずつ低下していきましたが、耳は聞こえていました。

「おばあちゃん!分かる?黒髪の森山です」

「ああ、分かるよ。声でね。黒髪だね。覚えてるよ。ありがとう、ありがとう」

手を握って、「また来るね!」って寄り添ってました。

 

ありがとうの意味。

亡くなる前に、必ずと言っていいほど聞きます。「ありがとう」の言葉。ありがとうと言う言葉は 『 有難う 』 と書きます。この有難うには 『 有る 』 と 『 難 』 が入っていることに気づくと思います。感謝の言葉なのに 『 難 』 が入っていると、なんだか難しい事があったような感じです。

実は有難うと言う言葉は 『 難が有りましたが、お蔭様で無事です 』 という意味が有るのです。

有難うと言う言葉には、当たり前の事なのですが感謝の心と意味が込められているのです。

そして素晴らしい波動をもった言霊も込められているのです。

だから、「ありがとう」の言葉を大切にしたいし、たくさん使っていきたいです。これからも。出会った人を大切にしたいから。

 

尊厳・残存機能を最後まで大切に。

祖父母も含め、亡くなった方を看てきましたが、何だか分かりませんが、覚悟のような、準備のような瞬間を感じました。全ての方とは言いません。突然亡くなる方もいますから。

だから、五感を感じながら、そして、今までの個人史を振り返り、人生のラストの瞬間は何を重んじているのか?を見極めました。

亡くなる数日前、少し活気が出てくる時があります。その時の関わりがお互いの貴重な時間になります。言葉を超えたケアです。

 

振りかえりと最後のケアまで、お互いに五感を。
出会った時から、その人と、五感を感じあっています。認知症の方でも、大切な部分は忘れてません。視覚は衰えてきますが、記憶には残っています。その記憶が、最後の瞬間を見届ける相互ケアです。耳は聞こえます。感触も覚えています。手を握って、側で寄り添うのです。

 

どれだけ普段の関係性が大切か?

今から出会う利用者様の5年、10〜15年の未来を考えて関わって欲しいのです。

 

個人史も考え、更に出会った時からの個人史も。

誕生〜20代 29%

20〜50代 38%

50〜65代 13%

65〜90代 20%

私たちは65からの時間で出会うのですが、こうした個人史を大切にしながら関わりたいです。

 

出会った時は歩いてました。

初対面の時は戸惑いました。

お互いにイライラしたり、笑ったり

怒られた時もありました。

でも、今となっては、思い出。

 

すこしずつ機能が低下し、心も低下。

食べれなくなって、弱気になっているのに気が付きました。最後まで責任を持ちたい。尊厳を守ってあげたい。だから、寄り添っていました。「家族以上に、ありがとう」って言われた時、涙が溢れました。

この時、お互いの記憶が蘇ります。そして、数日後亡くなりました。

ただ、全ての人が、最初から相手を知ってはいないということです。私は入所から知っていても、途中から勤務された方は、車椅子・寝たきりの状態から関わるからです。だから、私はその方の出会った頃の写真を時々、スタッフに見せます。過去の場面ごとを知ると、ケアする側も変わります。しかし、年数だけじゃなく、

★どれだけ関係を築きあげたか?

★どれだけ相手の記憶に刻まれたかどうか?

だと思っています。

 

最後のステージで、自分の関係性が現れますから。

最後に「貴方に会えて良かった」と思われる関係でいたいですね。

 

私の大切にしてる相互ケア 声かけ術 7か条

@温かい声かけ「おばあちゃん!」(声のトーン・スピード)

A目線・立ち位置を考える。ちなみに私の場合は、右斜め前45度に立ってもらうのが心地よいので、私の介護をする時は、その位置で関わっていただけるとありがたいです。

B相手の記憶に入り込む。家族未満の関わりにまで、関わりたいと思っています。

Cありがとう。すみません。謙虚さを!

Dある程度、出身地は覚えて方言も使って。「おねげえだ、食べてけれ。」「うんだー、食べねーと身体悪くすっと。」「トイレも行っとくか」「行ってけれ」「ほほー、どうもありがとう」。このように相手に応じて会話の技術を変えます。

E家族と仲良しに!

F笑顔で接する。世界共通の表現です。

 

排泄ケアから始まった。

看取りのケア全てが、良かったか?と思うとそうでもありません。理解出来ていなかった、間違ってしまったことも、沢山ありました。しかし、間違いがあって、今があると思います。だからこそ、度重なる相互ケアが大切だと伝えたいのです。

私もケアして、相手から私の知らない世界を教えて頂く。そう、人間のラストステージ。

人間の自然な過程。

 

看取ること・看取られること。

ここまで考察が出来たのは、排泄ケアを深めたからでした。ところで、皆さんは、死への準備覚悟は出来ていますか?私は出来ています。もしも、私が死んだら…。 メイクはナチュラルに。洋服はワンピース。下着は新品。葬儀会場は、大好きな小田和正さんの「キラキラ」をかけて。祭壇は、観葉植物でグリーンで飾る。最後は沖縄・宮古島へ、海に帰れたら。

 

金子みすずさんの星とたんぽぽ(一部)

青いお空のそこふかく、

海のこいしのそのように、

夜がくるまでしずんでる、

昼のお星はめにみえぬ。

見えぬけれどもあるんだよ。

見えぬものでもあるんだよ。

 

排泄機能に重なってしまうんです。

見えぬけれどもあるんだよ。

見えぬものでもあるんだよ。

 

しかし、全てにいえますよね!見えないところで、頑張っている人達が、支えているんです。自然界でもそうですよね。植物は根があり、土があり、水がある。だから素晴らしい花が咲くのです。

 

最後のケア

亡くなる数日前、寄り添う時間がおむつ交換でした。もう、この時は、排泄ケアを超えて、今までの関係性が蘇ります。

先程の図のように、ここからのケアが、物凄く大切でした。

 

少量しか排尿・排便がありませんが、皮膚の観察、安楽な姿勢を適宜考えました。

★2時間毎のおむつ交換及び体交

★ポジショニング マット・クッションを検討

★乾燥している皮膚へのケア

★ご家族への配慮  家族が休める環境を

 

そして、亡くなった時、身体を拭きました。そして、おむつ交換をしました。

この時のおむつは、サイズがあっていないことが多いです。痩せてしまっているから。

普通の下着に大きな尿取りパットでは駄目なのかなあと思う時も。

全ての身体を綺麗にしました。素敵な洋服に着替えました。お顔も化粧をして。その時、私は、顔を触って言います。「お疲れ様、ありがとう。最後までケアをさせて頂きまして。」

 

寄り添うケア=排泄ケア。そこで、いつも思うのです。

食べる機能は途絶えても、排泄機能は死ぬまで途絶えないことを、だからこそ大切にしたいのです。排泄ケアを…。最後まで寄り添うことが出来るから。

 

みすゞさんを真似て

『命が消えても、あるんだよ  見えぬ部分(排泄)であるけどね』

 

最後に一言。

排泄を超えた心のケアを教えて頂きました浜田先生、むつき庵のスタッフの皆様、ありがとうございました。今日まで、準備に携わってきた皆様、ありがとうございました。 そして、この素晴らしい会場で発表させて頂き、会場の皆様に聞いて頂きましたこと、本当にありがとうございました。

 

最後に、おむつにありがとうと言いたいです。

絵手紙風に刺繍で作ってきました。いつもありがとう。このおむつのおかげで快適なはいせつケアができています。

 

Fin.

 

ご協賛頂いた企業・団体紹介

 

株式会社リブドウコーポレーション

大阪府大阪市中央区瓦町1-6-10 JPビル5階

ニシキ株式会社

福岡県福岡市東区原田4丁目22番22号

ミツカワ株式会社

福井県越前市五分市町18-8

株式会社福祉用具研究会

愛知県豊橋市多米東町1丁目1-13

旭化成せんい株式会社

大阪府大阪市北区中之島3丁目3番23号 中之島ダイビル

四国段ボール株式会社

香川県坂出市林田町4285-145

東レ・オペロンテックス株式会社

大阪府大阪市北区中之島3丁目3番3号 中之島三井ビル20階

日商岩井紙パルプ株式会社

東京都港区赤坂1-11-30 赤坂1丁目センタービル11階

株式会社日本触媒

大阪府大阪市中央区高麗橋4-1-1興銀ビル

ハビックス株式会社

岐阜県岐阜市福光東3-5-7

福助工業株式会社

愛媛県四国中央市村松町190

株式会社マルカワ

愛媛県四国中央市川之江町365番地1

丸紅株式会社 大阪支社

大阪府大阪市中央区本町2丁目5番7号

三菱商事株式会社関西支社

大阪府大阪市北区梅田2丁目2番22号 ハービスENTオフィスタワー

三菱製紙販売株式会社

東京都中央区京橋2丁目6番4号

株式会社MORESCO 大阪支店

大阪府大阪市中央区備後町3-2-15 モレスコ本町ビル7階

レンゴー株式会社 松山工場

愛媛県松山市南吉田町1861

株式会社昭栄商会

静岡県浜松市東区植松町1468-7

有限会社ハルコーポレーション ケアショップハル

大阪市阪南市自然田780-13

株式会社特殊衣料

札幌市西区発寒14条14丁目2-40

ユリケア株式会社

神奈川県相模原市中央区千代田4-12-6

株式会社モリトー 愛知県一宮市東島町3-36

株式会社サンコー

和歌山県海南市大野中715

井登美株式会社

京都府京都市下京区室町通高辻下ル高辻町581番地

ゆうえる株式会社

大阪府吹田市津雲台4丁目1-11

ラックヘルスケア株式会社

大阪府大阪市中央区南船場2-10-2

株式会社島製作所 大阪営業所

大阪府大阪市平野区加美北3-12-5

アイ・ソネックス株式会社

岡山県岡山市中区江並100-7

徳武産業株式会社

香川県さぬき市大川町冨田西3007番地

社会福祉法人埼玉福祉会 ケアプラザ彩ふく

埼玉県新座市堀ノ内3-7-31

株式会社タイカ

大阪府吹田市垂水町3-16-3 江坂三昌ビル3階

パラマウントベッド株式会社 大阪支店

大阪府大阪市西区土佐堀2-3-33

株式会社ゆみのコーポレーション

兵庫県川西市栄町25-1-111

白十字株式会社 関西・中四国営業所

大阪府吹田市芳野町8-3

カミ商事株式会社大阪支店

大阪府大阪市北区天満1-25-17

株式会社竹虎 ヒューマンケア事業部西日本エリア

大阪府吹田市広芝町10-35 江坂南口第二ビル5階

株式会社ケンユー

広島県福山市曙町4丁目7番30号

京都府老人福祉施設協議会

京都府京都市上京区猪熊通丸太町下ル中之町519番地

バリアフリー展事務局

大阪府大阪市中央区大手前1-2-15

 

※各社・団体のご厚情によりご支援を賜りました。 (順不同

 

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